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【60】毒親と絶縁するまでの話

休職の話

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【0】毒親と絶縁するまでの話:あらすじ

 

※希死念慮・鬱等の描写があります。苦手な方や見ることで不安を感じる方は閲覧をお控えください。

 

うつ病の診断からの休職

母からの電話についての相談で、上司は『社会人として』『子どもをもつ親として』母の行動は理解できない、とキッパリ言ってくださり、職場の人たちにもすぐ配慮するよう通達して下さいました。

その後の母からの電話には上司がまず対応して不在だと伝えてくれるのですが、それでも頻繁に電話がかかってくるので、「別部署に異動になったことにしようか」等、職場全体で色々と対策を考えてくれたり、仕事終わりに食事に連れて行ってくれたりして、すごく気を遣って下さっていました。

本当に感謝の気持ちでいっぱいで、この職場で精一杯頑張っていこうと思っていたのですが、そんな気持ちとは裏腹に、あっという間に私の体調は悪化していきました。

母からではない普通の電話にも過敏に反応してしまい、激しい動悸と吐き気がして、日に何度もトイレに立つようになり、吃音も酷くなって通常の会話すら満足にできなくなりました。

それまで何度か精神的に辛かった時期はあったものの、どれも同時期に親のピンチもあり、その度に「親の役に立たなければ!」と気力だけで動いて体調をごまかしてきましたが、親よりも自分を優先させようと考えた結果、共依存先を失った私はただただ精神的に落ちていくという状態でした。

そんな私を助けてくれたのが、地元に住んでいる友人や当時交際していた彼で、ゆっくり話を聞いてくれたり、適度な距離感で接してくれたりして、感謝しかありませんでした。

なのに、ふとした瞬間に私は「死にたい」と思うようになりました。

職場ではたくさん配慮してもらい、友人や彼にも支えられて、恵まれた環境にいる。

なのに日常の中で常に『死』を意識するようになり、生死の境界線をフラフラ歩いているような感覚でした。

今思えば、そういった思考自体がうつの症状だったのだと思うのですが自分では全く気付かず、友人や彼に勧められて精神科の病院へ通院することになり、そこで「うつ病」との診断を受け、仕事を休職することになりました。



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